全体の支払い額を考慮する
日用品などの買い物では、少しでも安い商品を探すのに一生懸命になる人は多いものです。
もちろん高いよりは、安いにこしたことはありません。
しかし、このように節約意識がある人でも、買い物の全ての分野で同じ意識を示すとは限りません。
これはどういう意味でしょうか。
多少高いものになると、細かい値段の差にあまり意識を向けなくなってしまうのです。
日用品であればこだわっていた10円単位の違いも、もう少し高い買い物になると違いにこだわらなくなるのです。
値段が上がった分、どの程度こだわったらいいかが分からなくなるという事もあるでしょう。
これは、住まいを探す人にも、見受けられるケースです。
賃貸物件の部屋探しも、日用品の買い物に比べてかなり高額な買い物といえます。
この高い買い物をする際に、何を値切るのが効率的なのかを見失ってしまう事があるのです。
たとえば、家賃のわずかな値下げにこだわる人がいます。
もちろん、少しでも下がったら嬉しいものです。
しかし、値下げ交渉をするときには、全体の支払い額を考慮する方がよいと言えるでしょう。
それはなぜでしょうか。
たとえば、家賃で1,000円の値下げを要求するとします。
この額の交渉を一生懸命やって、仮に成功した場合には一年間で12,000円の値下げ効果があります。
しかし、仮に礼金を一カ月分減額してもらえたらどうでしょうか。
もっと大きな費用圧縮効果があることになります。
それで、支払い総額で考える方が役立つといえます。
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